バンコクより


秒速90mの気流の関係で、行きはおよそ6時間、帰りはおよそ5時間。
時差は2時間、飛行場からはエアポートリンクという電車があるので、
ダウンタウンまでの移動は大変便利なバンコク。

交通事情は、慢性的な交通渋滞からタクシーやバスよりは
BTSというモノレールのような電車、水上バスが頼りになりました。

今回は、西洋と東洋の文化の交わりで発生したオリエンタルの原点、
日本の企業がこぞってタイに進出する理由をつかみたく
2泊3日と強行スケジュールで行って参りました。

タイの町並み.JPG

街中にあふれるブーゲンビリアは南国の象徴です。
大きな熱帯性の植物に心が躍らさせられ、
ジムトンプソンの邸宅に行って参りました。

アメリカ人のジムトンプソンは、
タイシルクの美しさ、タイの人たちのすばらしさに心引かれ
タイに邸宅を構えた、増改築を繰り返し、現状に至る。

オーク材をふんだんに使った建物は
床も天井も柱も赤茶のオーク材、人が通った箇所は
摩擦で刷り上り、いつも磨いているかのようにぴかぴかです。

敷地内には周辺の国々から集めたコレクション品が飾られている。
小さなベット(タイでは小さい)、
ベットに寄りかかるためのセット(タイには椅子の文化がなかった)
そこにジムトンプソンの西洋の美的センスが混ざりこんで
独特のオリエンタルな空間を構成していく。

ジム.JPG

街のいたるところにあるフランス様式の建築物は
東南アジアに進出してきた西洋人の面影を残す。
熱帯の植物に妙にマッチし、
この組み合わせがオリエンタルです。

ジム1.JPG

現在、貝殻亭リゾート&ガーデン内に、この熱帯の国と西洋の交わりを、
空間全体で感じていただこうとガーデンサロンをデザインしております。

バンコクのマンダリンオリエンタルのように白を基調とたワンポイント、
ワンポイントは東洋に見せられたジムトンプソンのデザイン、

IMG_5070.JPG

こんな空間で「アフタヌーンティーセレモニー」を楽しんでいただければ、
より人生が豊かになるかと存じます。

アフタヌーン.JPG

PS:
ちなみにマンダリンオリエンタルのアフタヌーンティーセットは3段
1段目にサンドウィッチ数種、2段目にケーキ数種、3段目に焼き菓子と名物スコーン
紅茶はマリアージュフレール多種、なくなると都度新たについで下さります。
アフタヌーンの時間は必ずセットで頼みます。
1人でも1つ、3人でも1つ以上、、僕は一人で1つ、あまったケーキ類は
お持ち帰りように梱包してくれます。

ガーデンサロンでも見習っていこうと思いました。

・・・

komatsu.JPG

今回改めて感じたのは、
日本の企業が裏方でも街の発展を支えていること
空港に着くと、トヨタやヒノのロゴマークをつけた作業車が沢山
街中の工事現場ではコマツのロゴマークをつけた作業者が沢山
世界見渡してもこんな景色ばかり、
真面目で、几帳面で、清潔な民族が作る
製品の絶大な信頼を感じます。

現在東南アジアの国々をめぐっておりますが、
引き続きマレーシア、ベトナム、フィリピン、インドと周り
展開の拠点を今年には定めようと決意しております。

料理、造園、空間という形に見える物作りを通し、
大切な人々(家族)で過ごす思い出を空間ごと継承していくサービスを付加し、
展開の先々で、生活の向上に貢献していきたいと切に思っております。

GPI Concept Garden 1st


新年に入り1か月が過ぎました。
記録的な寒さが続き、豪雪のニュースを聞いては被災地の方々のことが頭をよぎります。
個々、いろいろと役目があろうかと思います、僕は僕で自分のできることをしっかりと行い、
やがてその延長で被災地の方々の一助になれればと願っております。

さて、今回のご紹介は昨年立ち上げに入った「住(造園・リフォーム)」の分野より
記念すべき、貝殻亭(GPI)コンセプトのガーデン初の完成報告です。
(施工主様の承諾を得てご紹介させていただきます)

場所:
貝殻亭がある勝田台から船橋方面へ、京成大久保駅より徒歩1分かからないマンションの正面。
大久保の方々多く通る道路に面しております。

期間:
企画‐準備期間・・・1か月
工事期間・・・・・・1月6日‐1月31日

一枚目の写真はナイトガーデン、夜も楽しめるガーデンが僕らの考えにあるので、裸電球を使った暖かくも輝かしい光、レンガや植栽の陰影がとても美しく表現されてます。

ナイトガーデン

以下は、施工主様へお伝えしたコンセプトと仕様に少々追加させていただきましたことを紹介させていただきます。

=== ガーデンコンセプト ===
(GPIのガーデンコンセプトでもあります)

「眺める庭から感じる庭。」
=「花が摘める、紅葉する、果実をつける、食べられる、香る、リースが作れる、グラス・グランドカバー類」

「年月の経過につれ味わいが増す庭。」
=風合いが出る素材の使用、年々株を増やす宿根草をメインに活用

「代々引き継がれる庭(継承される庭)。」
=大切な人が大切にする庭、生活と繋がる植栽の活用

=== テーマ ===

「北欧とスウェーデン」

=== 資材 ===

落ち着いた色調の建物に合わせたアプローチ煉瓦の配色とシルバーの照明器具を選びました。
全体的に落ち着いたトーンの中にワンポイントとして煉瓦を濃い赤茶色に使用(扉の色と合っております)しております。

花壇の縁やメインの石も北欧によくみられるグレー系を選びました。
花壇の石は変形を多く使用し、山から切り出してきたようなイメージを持たせました。

ピンコロ

自然の凹凸を大切にしたく、厚みのあるフロアーストーンを選んでおります。
歩行者の足跡で残るようなヨーロッパの石の文化を表現したく、厚みのあるフロアーストーンを使用しています。

フロアーストーン

煉瓦やフロアーストーンの形は北欧人の生真面目さから四角を選びました。
一方ワンポイントで自然らしさを演出するためバランスを見て欠けたものも使用しております。

少し見えるのは北欧のボビというポストです。

1つ1つ形、焼き具合の違う個性ある煉瓦を使用しております。
配列は煉瓦の切り口側を表に配す植物等が付着しやすく、手作り感がでております。
目地は煉瓦の個性を引き出す厚さ、日のあたる角度、目線を変えて眺めると煉瓦の表情が変わります。

柵に使用するのは年月の経過で風合いが出る素材感あるウリン材を選びました。
柵の高さもプライベートを守る空間と植栽を見せる空間で微妙に調節しております。
門柱の高さは遠近法を活用し高さを調整しております。

ウリン材の柵

サイン(看板)、ガラスに使用する色は国旗の青を使用しました。
サイン(看板)に使用されるガラスはスウェーデンのガラスハウス、コスタボダのアートタイルをはめました。色は国旗の青。
サイン(看板)は北欧の文化の1つ鍛鉄のオリジナルサインを使用します。
なお、作者は日本を代表する鍛鉄工芸師 西田光男さんです。

コスタボダハウス看板
=== 植栽 ===

針葉樹(ドイツトウヒ)をメインツリーとし北欧の厳しい自然環境を表現しております。
常緑木にシャクナゲ(原生林)、シマトネリコは厳格な雰囲気の中に木陰を作る優しさを感じさせます。

シダにはこごみ、ホスタにはウルイを盛り込み、日本の山菜も身近に感じていただけたらと配置しております。

ブルーベリーは春には小さな白い花、夏にかけ実、秋には真っ赤に紅葉し、白い花を咲かせるローズマリーは食用としても、グランドカバーを担います。ワイルドベリーも成長していくとたくさんの実をつけることとなります。たくさん増えましたら近隣、住民の方々とわけあったり、ケーキなどとともに提供もできます。また、鳥が食べにガーデンに集まることすらあるはずです。

宿根草の数々が毎年成長し、沢山の花々を咲かせます。
やがて1つ1つの苗が株を増やしていった際には株分けができます。分けた株を、お客様や近隣の方々にプレゼントしていくとこちらのガーデンから大久保の街並が変わってまいります。

・・・

工事は終わりましたが、植栽が育ち、素材に風合いがでてくるのはこれから。
まさに、ガーデンは今スタート地点に立ちました。
私どももその時間の経過に伴う変化を見守ってまいりたいと存じます。

今回工事を依頼してくださった施工主様におかれましては、私どもの企画・コンセプト・デザインイメージと全幅の信頼を置いていただき誠に感謝申しげます。

また、これから一緒に植物を育てる喜びを普及していければと存じます。

岩崎 肇