近隣の方々が集うという願いが叶った


● ● テイダガーデンとナニワイバラが開花した貝殻亭ガーデン ● ●

貝殻亭、ソレイユの隣接地に宿根草や日本のバラを植え、一人でも多くの人に自然の恵みに触れていただこうとガーデンを計画してあしかけ6年がたちました。

思えば僕よりも2回り、3回りも年上の平塚さんと2人、まさに西部開拓、時はまさに震災のあった2011年3月。
草刈機を担いで背丈ほどの藪がびっしりと生い茂る荒地に足を踏み入れたのを今でも鮮明に思い出すことが出来ます。来る日も来る日も、草刈機で藪を刈っていく、かった藪はやりのように長靴を貫き足の裏を刺す、藪の中には西洋くずなどもその長いつるを絡ませて、そうやすやすとは刈らせてくれない、悪戦苦闘の1ヶ月、その処理の量は2トントラック10台を超える量の藪を刈りました。

 

当時の写真

当時の写真2

当時の写真3

藪の根は地下で絡みに絡み合う、しかも根は竹のように固い。それを全て取らないと、そこからまた芽を伸ばして、あっという間に成長していく。そして西洋くずは地下に大きなこぶをつくって栄養を蓄えている、1年で数十メートルも成長するこちらも藪同様しっかりと取り除いておかなくてはならいのだが、この作業がクワをもって根を切っては耕す作業、想像絶する力仕事。地上からは見えない量の根がやはり2トントラックで運ばれていき、このころやっと地形が見えるようになりました。時は2011年5月。

(((地形が見えるようになった写真)))

地形が見える

まだ藪や西洋くずの根は地中に沢山あります

地形が見える2

抜根し瓦礫を取り除いた土地、やっと植栽が植えられる

地形がみえる3

当時を振り返ると、灼熱の太陽がふりそそぐ6,7,8月と2万を越える煉瓦を黙々と組む、ガーデン作りなど経験のない全くの素人が歯を食いしばってはコンクリートを練って、煉瓦を積んでいく、しかも煉瓦を適当に組んではバランスが悪いので、一つ一つ完成イメージを持ちながら組んでいくので集中力も必要です。煉瓦をほぼ組み終えた時、空を見上げるとその夏最後の夕立が今にもガーデンを襲おうとしていたのを覚えております。

(((レンガを組んでいく最中のガーデン)))

レンガ組

今でこそ荘厳なロックガーデンですが、かつては瓦礫が埋まる荒れ果てた土地

レンガ組2

今では蜻蛉が住み、山菜が自生する 蛍の沢

レンガ組4

 

地形にレンガが輪郭を描き、ロックガーデンには思いのロックを設置しながら、宿根草達を植える作業を平行して行っておりました。多くの宿根草はドイツからタネを仕入れて、千葉大学の先生が授業の中発芽してくださったものを近隣の職業訓練施設で育苗したもの。大きな木はさすがに人力では難しく、植木職人さんとヘッドガーデナーと3者一体の作業が続きました。

初年度の夏は大変でした、まだまだ自分の根をしっかりと張っていない草花にとって、炎天下生き抜いていくのは酷でした。全長100メートルを濾す自動吸水ホースをガーデン中に敷き、スプリンクラーはガーデン内いくつもの場所に設置され、時には一日24時間、放水してしのいでおりました。

そんな過酷な夏を終えたとき、自分の最初のガーデン作りを終えた達成感の中、自分の根をしっかりと張り、水分を吸収し、成長し、花を咲かせる草花達の姿を見ることが出来ました。

翌年2012年6月 世界ヘリテージローズ会議が佐倉市で開催され、世界中の名だたるバラの専門家が集まりました。その会議のイベントに観光があり、ここ貝殻亭ガーデンが選ばれました。リゾートのメンバー、草花、皆で海外からくるお客様を出迎えてまいりました。今でも忘れられないお客様の評価は「Pretty」でした。僕は海外でことあるたびに日本人はPrettyだと聞いてきただけに、日本人らしいガーデンがかわいらしいというのは、もっともらしいなと思いました。

 

さて、今年2014年も ナニワイバラが開花しだしました。

それは「テイダの庭」という八千代の地元で町を元気にしようとする若者が集い、各々ちいさなお店を開いて近隣の方々と交流するイベントの時。貝殻亭ガーデンで人と人と結ばれることの願いがかたった2014年4月14日に、今年の開花が確認されました。(時を同じく、ソレイユの横に育つモッコウバラも開花しました)

(((テイダガーデン)))

テイダ2

テイダ1

ナニワイバラ街づくりプロジェクトを始めてからはすでに10年ほど経つのではないでしょうか。
貝殻亭でも正面を多い尽す親株はだいぶ疲れてきたため、大きく選定しようと思っています。一方、ガーデン側にあるその子供にあたる株はまさに成長真っ盛りの時期を迎えております。

今日のガーデン、屋根に伸びようとする枝の上のほうにかすかに見えるナニワイバラの開花

手前には真っ白の藤が沢山の花をつける

2014年バラ

 

今年もお配りした庭で立派な一輪の真っ白なバラを開花しては、多くの方々の心を温かくしてくれることを願っております。

2014年無料配布について(リンク)

~~プロジェクト概要~~(リンク)

18万の薔薇庭園に囲まれた街、35万人の心に薔薇を届ける貝殻亭の屋根を覆いつくす薔薇を剪定しては、育苗し、
配布する活動の参加メンバーの数が1300名を超え、30を超す施設の方々と一緒にナニワイバラを育てるに至りました。
寄贈先の1つの小学校には高さ2メートル、幅50メートルに及ぶフェンスをナニワイバラが埋め尽くします。
そこで育った子供達は母校のシンボルとして純白のナニワイバラを思い出にしてくれることでしょう。

バラを市花とする八千代の人口は約18万人、世帯数は約7万。となりの佐倉市の人口17万人、世帯数約7万。
年月はかかりますが、ゆくゆくは35万人全ての方と開花の喜びを共有できたらと願って
薔薇に囲まれた街づくりを目指して活動してまいります。

☆過去の開花時期

貝殻亭リゾート ナニワイバラの開花

2013年 4月13日開花、4月29日満開、5月08日3分咲、5月14日咲き終り
2012年 4月24日開花、5月09日満開、5月14日3分咲、5月21日咲き終り
2011年 4月20日開花、5月03日満開、5月12日3分咲、5月20日咲き終り
2010年 4月19日開花、5月10日満開、5月18日3分咲、5月23日咲き終り
2009年 4月10日開花、4月23日満開、4月29日3分咲、5月05日咲き終り
2008年 4月20日開花、GW期間満開、5月13日3分咲、5月23日咲き終り
2007年 3月中旬開花、4月25日満開、5月04日3分咲、5月13日咲き終り

春の訪れと昨今


春の到来を日々実感する季節となりました。
ここ数日香港と上海に行っていたのですが、
少しの留守にソレイユの前の畑では驚くほどの水仙が一斉に花を咲
かせておりました。
また、うんともすんともいっていなかった紅葉も蕾を真っ赤に膨らませ、一部では新芽を出し始めております。
まだ落ち切れていない枯葉を新芽が押し出すように成長している姿は、わが子の成長とくらべてはたくましさを感じて微笑ましく思えます。
さて、1年ぶりに香港、上海といってまいりましたが、
今回はアジアの方々のグルメに対するエスプリを感じようという意図がございました。
ミシュランの星付き、アジアベストレストランというサイトでランクインされるレストランから
規模、立地、価格帯とほぼ重なる店舗を選び、訪問してまいりました。
香港では「Bo innovation」、「The principal」、「8 1/2 Ottoe Mezzo BOMBANA」、うちミシュランの3つ星店でした。
上海では「Mr & Mrs Bund 」、大変有名なシェフもつ2店目。
同じ料理人として、大変刺激を頂きました。
また、現地の素材、現地の趣向を尊重しながら、
伝統と格式にのっとりながらも自由な発想で料理を組み立てるあたりは、
やはり国境に対する意識の違いを感じさせられました。
今回の一番のお土産は、我々が次に進むべき指針を見つけたことかと存じます。
美味しい料理を作ることは一生かけてのテーマでありますが、
そこに、わざわざ貝殻亭まで出かけて食べていただくための理由「貝殻亭アイデンティティー」の構築と発信です。
彼らから頂いたエッセンスを織り交ぜて大雑把に整理しますと。
一、生まれ育った故郷の恵みを料理に織り交ぜる
二、生まれ育った故郷で育まれた技法を取り入れる
三、生まれ育った故郷の風俗をチーム運営の取り入れる
の3点をたまたまめぐり合ったフランス料理のお店でどう提供していくかであろうかと存じます。
これより準備にはいってまいります、そこには日本独自の旨み成分の活用、鮮度の良い魚介を火を通さずに提供していく、トリュフに並ぶ松茸、マッシュルームに対する椎茸、世界ブランドのWAGYU、日本人の性格のように素材どうしを和を持ってつなぐ風味で世界に誇る発酵食品の醤油や味噌、主張せず素材の美味しさを後ろから後押しするワインにかわる日本酒、、、灯台もとくらし、なんと素晴らしい食材に恵まれているのかということを改めて世界に出て感じました。
この宿題はこれから試作に入り、お時間を頂いてからまたこのブログで報告させていただければと存じます。
~~~~最近の一皿~~~~
檸檬のグラニテ 檸檬のコンフィ 檸檬の果汁を染み込ませたタピオカ
四角く見えるのは檸檬のグラニテ。キューブの角砂糖かとおもい、口に含めるとひんやり、シャリシャリと味わいは檸檬からライム、青リンゴと順に順に変えて登場いたします。
グラニテ
~~~~~~~~~~
アッシパルマンティエ
フランス家庭料理から作り上げました、牛肉とトマトをじっくりじっくり長時間にわたり1/3程まで煮詰めてつくる料理。チェダーチーズやゴーダチーズがとろけ、そこにジェニパーベリー(ねずの実)がアクセントで加わります。肝心のジャガイモは台座に。
パルマンティエ