Veuve Clicquot 豪華な夕べ


Veuve Clicquot 久しぶりに楽しんだ。

ちょうど14年前の今頃、クリュッグの当主来日の際まぬかれたパーティを思い出した。葉山の美術館が会場だ。

日没直前の玄関に勢ぞろいした黒服の手にはシャンペングラス。

招き入れられた館内で絵画を楽しみながら進むうちに海を見下ろす中庭に出た。静かに微笑む当主の迎えを受けた。日没と共に燃やされるかがり火、潮騒、そよぐ海風、静かな雰囲気に包まれた、珠玉のとき。やがて小さなステージに一人が立ち、おもむろに当日のシャンペンの説明が始まる。

あっ、田崎真也だ。彼は、グラスのそこから立ち上がるシルキーなゴールドの泡について話す。話し終えると日の落ちた青黒い海に向かって指を鳴らした。 と、どうだろう、説明したばかりの泡のような光り輝く花火が打ち上げられた。中空に達した花火はいっせいに水平に散る。想像もしていなかった光景だ。

説明は続く。輝き、香り、テースト、実に見事な説明だ。そのたびに沖の台船から、イメージ通りの花火が打ちあげらる。5本ほど打ち上げられたがたところで、当主が壇上に上がる。

簡単な歓迎の言葉についで、今度は彼が指を鳴らす。350発もの花火の連発が始まる。 全てを打ち上げ終わったときがパーティの終わりだ。また、元の静かな空間に戻る。次々と余韻を楽しみながら会場を後にする。実に素晴らしい演出だった。花火師と田崎氏は1年もかけて準備したそうだ。何の宣伝臭も感じさせない、プロフェショナルなエンターテイメントでした。
迂闊にも一人で行ったのは後悔だった。