「Z軸(上下)」で季節を楽しむ


日本列島は九州南端から北海道北端まで南北に1900kmとながく、四季が明確で、春は南から北へ秋は北から南へと移動する。桜前線でみると約一ヶ月で列島を走り抜ける。時速264km1日に63kmの速度で移動する事になる。こんな環境に育って、四季の移り変わりを楽しめる日本人て幸せだ。実は隠していた訳ではないが、季節の移り変わりをチョット違う方法で楽しんできた。じつは季節は上下にも移動することを見てきたからだ。実際桜前線が関東に到達した時点から約一月をかけて標高1200mに至る。一日に40m時速1.7m相当だ。蓼科に別荘を持ったお陰で学んだことだ。
別荘地は標高1700mで、紅葉が真っ盛りだ。ナナカマド、山桜、山葡萄などのつる草が朱色を競い合い、ダケカンバや白樺が黄色の絵の具をぶちまけた様に山肌を彩る。
昔読んだ愚作を一句。……霧はれて姿表す車山、絶句するかの錦織は織りて……
来月早々に1000mのゴルフ場で紅葉の到来を友人たちと迎え、夜は熱燗で、谷川の音を聞こうかなどと考えている。
こんな、季節の楽しみ方もいいものです。

 

 

キュートなモンスター「ミク」


約1年ほど前だろうかこの子に会っている。テレビだったか雑誌だったかは不明だが記憶の片隅で出番を待っていた。何か気になっていたので最近になって検索した。

そうか「初音ミク」という名前なんだ。スタイリッシュでダンスもうまいし歌もいい。それにかわいい。

以来、電子の歌姫「ミク」のことが頭を離れない。夜な夜な「ミク」が踊り歌うのだ。

最近になって、気になっていた予感のようなものの正体がわかってきた。

まずは、テクノロジーの進歩はここまで来たかという感慨だった。

映像や音のエンジニアリングがここまで発達して、かっては高額な機器と多くの専門家を要した作業が、自宅やオフィスでできるまでなったのだ。プロの専売特許がコモディティ化の大波の中で、もはや消え失せそうに見えてきた。簡単なツールさえ買えば、だれでも「私のミク」が作れるのだ。

テクノロジーの進歩は続いている。「ミク」の映像や歌そして動きの品質はまだまだプリミティブだ。しかしこれとて時間のもんだいだ。もっともっとリアルに「ミク」は変身し、「ミク」に次ぐハイパーバーチャルタレントが続々登場するのは間違いない。しかもホログラムなどの技術も利用されると、エンターテイメントの世界に大変革が起こるだろう。 ミクはまさに、新時代を開いたのだ。少なくとも私にはそう思える。

日本の漫画文化はユニークだ。「ミク」には日本の漫画のDNAがあるように感じる。この大変革の先導役を日本が務められればうれしい。

もう一つの発見は、「私の”初音ミク”」のクリエーターが世界中に増えていることだ。

自分の「ミク」を作る。その自分のミクが世界中のステージでデビューを果たす。実世界は障害ばかりでほんの一握りの幸運なものに許される機会が、だれにも与えられるのだ。

この爆発的なクリエーター増殖の原動力は、所有する、認められるという人間の根幹の欲望と結びついていることだ。「私の”ミク”」は自分の分身。共感という表現もみられるが、それ以上だ。

このキュートなモンスターから目を離せない。