人は見える風景(世界)以上の絵は描けない

「人は見える風景(世界)以上の絵は描けない」
ここ数十年の私の結論である。

小さい風景の人の絵は小さく大きい風景の人の絵は大きい。

 

大小何方が良いということではないが、

大きいほうが選択肢が多いような気がする。

頭の中で形成される風景は、

見たり想像したりする刺激を受けて生まれてくるが、

好奇心や意識して視野を広げるという努力とも関係している。

最近の懸念は若い人の描く絵が総じて小さいことである。

国外にまたがる描きはほぼ見られない。

市場も経営資源も競争もシームレス環境になった今でもだ。

若者よ「村を出よ」といい続けてきた。

 

ジャンクフード化し子供番組化したTV、

村の出来事にしか言及しないマスメディア、

老人が支配する経済界、へっぴり腰の外交、

Confort(快適)や癒しなどと群れたがる人。

これでは大きな絵は描けないか。

 

最近、友人の一人から、

孫さんはなぜARMを買収したのかとの直球の質問が来た。

「大きな絵」に関係するので質問への回答の一部を紹介したい。

 

1:(孫さんは)ARMを傘下に入れることで

未来社会を正確に予測し実現していく「ドライバーズシート」に座ることができると考えた。

電子機器に搭載されるプロセッサーの

設計情報をほぼ独占的に提供してきたARMには、

世界中の多様なユーザー(ハードウェア・ミドルウェア・ソフトウェア)から

最先端情報があつまるので、

Io T時代の進化をリアルタイムで知ることができかかわることができる。

 

2:ARM買収に投じた資金の回収は ARM単独でも十分可能に思われるが、

ソフトバンクグループ全体に与えるARMの情報価値と、

それをそれぞれが活かすことを考慮すると、

時価総額を10年で10倍はリーゾナブル

 

3:ARMのビジネスモデルは成熟しつつある。

創業から26年で築き上げた成果で、

今後もマーケットの拡大から遅れることはないが、

バンクが企業価値を10年で10倍にすると言うゴールを達成する牽引役を果たすには、

今の成熟モデルだけに依存しない新たなモデルの追求が必要。

それがARMの内でなくてもいいと思うが。

 
4:孫さんに期待したいことは、

シンギュラリティ以降の社会や生き方がどうなっていくのか、

どうすべきかということに積極的に関与してほしいということだ。

新しいドライバーズシートに座る者の役割の一つだからだ。

 

 

この記事は2016年8月31日に書かれたものです。