大前の頭脳

著者(編集者):大前研一
出版社:日経BP社

日本に必要な真のリーダーはエンパワー型である。人に影響を与えるリーダーシップのスタイルは3つしかない。
1つは「恐怖のどん底に落とす」タイプ。
小泉元首相、ブッシュ元大統領に代表されるタイプ。
2つ目は、自ら事例を作って示すタイプ「俺の背中をみてついてこいタイプ」率先垂範型。
多くは若手社員との昼食懇談会、幹部との夕食会を繰り返し現場の不満を吸い取ったうえで会社の進むべき方向を伝えるタイプ。
このパターンはリーダーに大きなエネルギーを要するが、皆で議論する必要がないから効率的ともいえる。
3つ目は、「エンパワーメント型のリーダー」でジャック・ウェルチがその例。
決して率先垂範型ではなく本人いわく「放送から医療、重電など幅広く展開しているので率先垂範できない」と、ただ、彼は年に1・2回強烈なスピーチをする。
「これからの注目の国はここだ」「次は中国だ」と大きな方向性だけは言う。
すると社員全体がそちらを向く。
そして社内で対立ができた時は、対立した社員同士が戦うのではく、社内の第三者を介在させて、解決策を提示させ安定をキープしている。
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